業務改善と標準化を同時に実現:MS 365業務システム開発

業務改善プロジェクトテンプレート全て見せます!【リーンシックスシグマ:DMAIC完全ガイド】

    
業務改善プロジェクトテンプレート全て見せます!【リーンシックスシグマ:DMAICのおさらい】
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業務改善プロジェクトテンプレート全て見せます!【リーンシックスシグマ:D...

業務改善プロジェクトのフレームワークであるDMAICの各段階で使うツールのエクセルテンプレートのリンクを付けたDMAICの完全ガイドになっています。この手順を踏んで各テンプレートを作成する事で業務改善ができてしまいます。

(動画時間:11:30)

econoshift.comがリーンシグマのナレッジデータベースになる

こんにちは、リーンシグマ、ブラックベルトのマイク根上です。
業務改善コンサルをしています。

僕はこのYouTubeで情報発信を6年前に開始してから
数多くのエクセルテンプレートを作ってきました。
今まで、動画のテーマに沿って一つづつ紹介してきましたが、
まとめてご紹介する機会が無かったので今日はそれをやってみたいと思います。

今、あるクライアント企業さんにリーンシグマについての研修をしています。
その研修用のパワポを作っていてリーンシグマで使うツールを
箇条書きをした時に一つ気が付いたのです。

それはリーンシグマプロジェクトで使うツールのエクセルテンプレートを
僕はほとんど作ってしまっていた事です。

この画面右上を見て頂くと、
最近は有料のオンラインコースや
有料エクセルテンプレートもありますが、
上部メニューに「無料ダウンロード」のタブをクリックすると
カテゴリ毎に無料エクセルテンプレート名が並んでいます。
そこからダウンロードセクションに飛べます。
(下の表からでも各テンプレートのダウンロードセクションに飛べます。)

カテゴリツールとテンプレート
プロジェクト選定市場ポジショニング                     SWOT分析

マーケティング分析                     VOC行列図

定義段階プロジェクト憲章                        WBS – 作業分解図

ガントチャート                           ステークホルダーマネジメント

CTQツリー分析                           リスクマネジメント

QC7つ道具管理図                                        フローチャート

ヒストグラム                               特性要因図

パレート図                                  散布図

新QC7つ道具親和図法
業務フロー分析SIPOC分析                                  物と情報の流れ図

サイクルタイム計測                      なぜなぜ分析・5-How分析

ゲージRR分析

TPSツール5Sプロジェクト支援ツール          A3報告書

標準作業票;                                標準作業手順書

その他ブレインストーミング                  8D 問題解決手法

職務分析;                                  プロセスFMEA

また同じセクションに説明記事や動画に行くリンクがあるので、
動画や記事で使い方を学び、エクセルテンプレートを使って、
そのツールを直ぐにご自分のプロジェクトで
活かす事ができる様になっているのです。

また、サイト内検索がすぐできる画面一番右上に
検索ボックスがありますので、
このサイト自体がリーンシグマのナレッジデータベースになります。

昔はその検索ボックスが下の方にあったのですが、
僕も自分のサイトで検索をよくやる様になって使い難い事が分かり、
上に持ってきたら大変使い易くなりました。
皆さんもぜひ使ってみて下さい。

それでは僕の研修プログラムのスライドの一部で
このツール大全集をやってみます。

改善プロジェクト(DMAIC)で使うツール全集

DMAICの5段階

上図がリーンシグマでの業務改善の
フレームワークであるDMAICの各段階です。

しかし、それを実施する前に会社の戦略に沿った、
一番必要な改善プロジェクトの立案/選定作業が必要です。
それには次のテンプレートが有効です。

自社の強み、弱み、機会、脅威を分析する事ができるSWOT分析、

顧客の要望から自社の施策を考えられるVOC行列図、

自社のKGI、重要目標達成指数をブレイクダウンして
戦略に則ったKPIを考えられるKPIツリー、

自社のマーケティング活動を四領域に分けて分析する事から
今後のマーケティング活動を考えられる
マーケティングの四領域分析のテンプレートが非常に有効です。

DMAIC: 定義段階で使うツール

それではDMAICの最初の定義段階で使うツールを見ていきましょう。

この段階ではこれからやるプロジェクトの5W1Hを定義します。
つまり、そのプロジェクトをなぜやるようになったのか、
そして誰が、何を、どこを、いつ、どのようにやるのか?
を定義します。
⇒「プロジェクトをしっかり定義する【DMAIC:定義段階】」

その内の「なぜ、誰が、何を」の部分を
このプロジェクト憲章で書き出せます。

5W1Hの「どこを」を定義するのに、
SIPOC分析をして、

その結果でValue Stream Map
(物と情報の流れ図)を作る事で達成できます。

そして最後の「いつ、どのように」を
WBS(作業分解図)や

ガントチャートで計画を立てられるのです。

その他に利害関係者マネジメントテンプレートで
プロジェクトを支援してくれる人に更に支援をしてもらい、
賛成しない人達にいかに反対をされずに、
支持を得る様にするかの計画を作れます。

次がこれからやるプロジェクトのリスクマネジメントが
できるテンプレートです。

プロジェクトの色んな段階で
QC七つ道具を使うのは必須です。

特に定義段階や測定段階ではパレート図をよく使います。

次に、これは有料ですが、QFD、品質機能展開テンプレートを使って、
必要な品質特性を書き出し優先順位を付けれらます。

DMAIC: 測定段階で使うツール

次は測定段階です。
ここではプロジェクトの問題を解決したかどうかをどう測定するか、
またその測定方法を考えます。
⇒「CTQとは?VOCからCTQへの変換が大事!【DMAIC:測定段階】」

その為に顧客のニーズからその達成要素を出して、
重要品質特性を出せるCTQツリーテンプレートがよく使われます。

この段階でもパレート図は必須です。
その他のQC7つ道具で散布図、

管理図もよく使います。

次がゲージR&Rで、製造業では多くのデータを測定しますが、
その測定器や測定する人が正しく測定しているかを保証する必要があります。
それをこのゲージR&Rの無料テンプレートでできるのです。

ここまででも沢山のツールがありましたね。たまに
「リーンシックスシグマは単なるツールの集まりでしょ」
と揶揄する人がいます。

確かに沢山、ツールがありますが、
その土台になるDMAICをちゃんと理解し、
各段階でなぜそのツールを使う必要があるかを知っていると、
単なるツールボックスではなく、
体系的な業務改善手法である事が分かります。
それでは続きを見ていきましょう。

DMAIC: 分析段階で使うツール

次が分析段階です。
この段階では対象業務フロー内の一番根本的な問題は何かを見つけ、
それを解決する、全体最適化された新業務フローを設計します。
⇒「3ステップ根本原因分析(RCA)をする段階【DMAIC: 分析段階】」

そこで大変有効なのは定義段階で作った
現状の業務フローの物と情報の流れ図です。
このテンプレート上の、あるボタンを押すと
価値無価値分析と8つのムダ分析のガイドラインが出てくれます。
その分析を実施して図内に改善ポイントアイコンを付ける事ができるのです。
これでどこに問題が隠れているかが明確になります。

改善ポイント付きVSM

次にそれらの問題の根本原因は何かを
なぜなぜ分析をして、特性要因図を作成します。

次の実験計画法を実施し、更に深い分析をする事もあります。

これらの分析によって全体最適化した新業務フローを
物と情報の流れ図やフローチャートを使って設計します。
それらと、SIPOC分析の3つが一つになった有料テンプレートもあります。

DMAIC: 改善段階で使うツール

次が改善段階ですが、分析段階で設計した新業務フローに
スムーズに移行するための移行計画書を作成し、
それを実施して、新業務フローに移行します。
⇒「DMAIC: 改善段階の4ステップ – 前編【プロジェクトの前半レビュー】」
⇒「DMAIC: 改善段階の4ステップ – 後編【新フローへの移行計画の立て方】」

この段階ではプロジェクトによって使うツールも違ってきますので
ここで使うツールは沢山あります。
特にトヨタ生産方式のツールが解決策になる事が多いです。

新業務フローに移行しても、前の方法に戻ってしまう事も多々あります。
それを予防する一番いい方法は前の業務をできないようにする事です。
その方法は新業務フローを支援する簡易業務システムを作ってしまう事です。

そこで僕のお勧めはマイクロソフト365プラットフォームで
それを開発する事です。
特にPowerAppsで業務アプリを作り、
それをTeams上で使う事によりデスクトップの大きい画面での
業務システムを簡単に構築する事ができます。

MS365による簡易業務システム概要図

DMAIC: 定着段階で使うツール

最後の段階が定着段階です。
ここでは新業務フローを制度化し定着させ、
更に今後も改善し続けられる仕組みを考え、作るのです。
また、新作業者が加入した時の研修計画もします。

この為にも先ほどの支援簡易業務システムは大変有効です。
また社内にサインやポスターを配置したり、
SOP標準作業手順書も作ります。

また現場の改善だけでなく現場の外から品質保証を設置して
その改善効果が維持し、もっと改善させる仕組みを作ります。
⇒「プロジェクトの成果を持続させる 【DMAIC:定着段階】(リーンシックスシグマ)」

その為にはマイクロソフト365で
経営ダッシュボードを作るのをお勧めします。

このページの手順を踏んで各テンプレートを作成する事で
業務改善ができてしまいますので、
ぜひ実践してみて下さい。

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Comment

  1. 大牧信夫 より:

    マイク根上様  初めてWEB上サイトを訪問させていただきました。大牧と申します。製造業 QC課での業務を担当しています。質問させてください。Xbar-R管理図のダウンロードをしたのですが、「マクロの無効化されました」が表示され動きません。OSは Windows7 エクセルは 10です。解除方法を教えてください。あるいはCD販売があれば購入方法を教えてください。宜しくお願いします