リーンシックスシグマとは何?【リーンシックスシグマ誕生秘話】(トヨタ生産方式+シックスシグマ)
「リーンシックスシグマって何?」簡単に言うとトヨタ生産方式を意味する「リーン」と「シックスシグマ」が融合して相乗効果が出た業務改善手法です。米国GEがなぜ、どのようにシックスシグマを進化させたか、実は日本がリーンシグマの誕生に大きな影響を与えていた事を紹介しています。
(動画時間:3:27)
シックスシグマの歴史
こんにちは、リーンシグマ、ブラックベルトのマイク根上です。業務改善コンサルをしています。
今回のテーマはそもそもリーンシグマって何ですかってことです。リーンとシックスシグマという二つの手法が融合したものです。リーンシックスシグマでは何度も言ったり書いたりするときに長いので僕はリーンシグマと呼ぶことに決めました。
まず初めはシックスシグマです。80年代に米国携帯電話会社のモトローラが開発した商品の生産管理手法です。日本でも90年代にSONYや東芝が導入したのがニュースになって、ちょっと話題を呼びました。
「シックスシグマ」は統計学の言葉で不良率を100万分の3.4以下にするという意味です。商品を100万個作って不良品を3.4個以下にするのですから、ほとんど不良品が出ないのと等しいですね。手法としては全ての工程で生産物や作業自体のバラツキを無くすことに重きを置いています。
正直モトローラ時代は大して話題にならなかったのですが、あの有名なジャックウェルチが若くしてGEのCEOになってからシックスシグマを全社的に取り入れ、社内に大学や社内資格制度を作って、管理職以上は資格取得を必須にするほど徹底しました。
そしてGEは90年代に世界ナンバーワンの会社になりました。ちなみにGEはあの発明王のエジソンが興こした会社です。だから今でも電球を作っています。
そのGEの成功を見て多くの大企業がシックスシグマを導入しました。2003年に米国でADTというセキュリティ会社に入社したころ、シックスシグマが導入され、その研修に参加しました。ただその頃は自分がブラックベルトになるとは夢にも思わなかったです。
GEはトヨタから学ぶ、リーンシックスシグマに進化させた
米国の90年代は日本、特に日本の自動車業界が米国市場に猛威を振っている時代です。今ではアメリカの道を走っていると半分の車は日本車って感じです。GEの偉いところはすでに世界の頂点にいるにもかかわらず、さらに進化しようとするところです。GEはその日系の会社をかなり警戒しました。警戒するだけでなく、日系の会社、特にトヨタを研究しました。
トヨタ生産方式はムラ、ムリ、ムダを無くすことに重きを置くところから、英語で無駄のないと言う意味の「Lean(リーン)」と名づけました。ムダを無くすリーンとバラツキを無くすシックスシグマが融合されて、くっ付いただけでは無く相乗効果が生まれてリーンシックスシグマという全く新しい品質管理、工程管理手法になりました。詳しくは今後の動画でお話していきます。
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<<動画撮影後の根上のコメント>>
今回で3回目のブログですが、僕の場合は日本語と英語でやってますのでYouTubeに動画を6本上げています。
最初は動画を撮る準備にかなり時間が掛かりましたが、最近は慣れてすぐできます。動画の編集作業は慣れても時間が掛かるものですね。
今回の動画はリーンシグマの歴史からリーンシグマは何なのかを話しています。シックスシグマから始まり、米国GEがなぜ、またどのようにシックスシグマを進化させたか、実は日本がリーンシグマの誕生に大きな影響を与えていたことをご紹介しています。