リーンシックスシグマはなぜ世界で広がっているの?【サービス業務への応用から急成長!】
リーンシックスシグマが世界で急成長中。サービス部門、非製造部門の人達が科学的手法を用いるようになって多くの部署で、多くの会社で、多くの業界でこのリーンシックスシグマが使われて実績が出ているのです。また、グローバル会社のリーンシックスシグマの黒帯達は世界中に飛んで活躍し、その数が増えているのです。
(動画時間:4:06)
固定観念の無い所から産まれる
こんにちは。リーンシックスシグマブラックベルトのマイク根上です。
今日のテーマは「何でリーンシックスシグマは世界でこんなに広がっているの?」です。リーンはムダのないの英語でトヨタ生産方式から来たもの。シックスシックスシグマは携帯電話会社のモトローラが開発した生産管理手法です。どちらも製造業から産まれたので、リーンシックスシグマも製造業のものだろうと思われる方も多いでしょう。
もちろん最初はそういった部門での活用が主だったですが、ここはアメリカです。多民族国家でどの人もあまり固定観念を持たないので、これは製造業のもの、みたいな考えを持たずに、それ以外でもどんどん使われました。
話はちょっとそれますが、こっちのすし屋に行くと巻き寿司の種類に皆さん驚くと思います。どの店も勝手に自分の巻き寿司を作っちゃうので3,40種類はありますね。僕も日本人ですのでこだわる力は強いですが、こっちの人の発想力にはすごく勉強になります。
その発想力のおかげでリーンシックスシグマは事務、サービス等の非製造部門に科学的手法が適用できるようになったのです。もっと言えば、繰返し作業、工程のある場所全て、つまり皆さんの日常業務にどうしたら速く、多くそして安くできるかを考えさせる手法なのです。
リーンシックスシグマのサービス業務への応用が活発
業界的にはIT、金融、医療業界でのリーンシックスシグマの活用が盛んです。多くの大企業では本社内に工程改善部を新設し、リーンシックスシグマの黒帯達を雇って全社的、または関連会社グループ的に工程分析をして全体最適化を実現しているのです。その流れでグローバル会社のリーンシックスシグマの黒帯達は世界中に飛んで活躍し、また世界的にリーンシックスシグマの黒帯達がたくさん増えているのです。
ここ数年、病院がリーンシックスシグマを導入するのがはやってて、僕は2001年に渡米したのですが、その頃は病院で2、3時間待たされるのは当たり前でした。でも最近ではほとんど待つことが無く、その成果を実感できるものです。
何を隠そう僕の会社は食品業界で大企業の社員食堂を運営しています。まったく製造業とは無関係です。このリーシックスンシグマを毎日使って多くの改善プロジェクトで成果を出しています。こないだDivision CEOから将来的にグリーンベルトを100人育ててくれと言われてちょっと意識が上がりました。今後自分の仕事でどうリーンシックスシグマを使っているかなども話していきます。
今日の議題の結論
今日のテーマは「何でリーンシックスシグマは世界でこんなに広がっているの?」ですが、僕の結論はずばり、リーンシックスシグマが製造業以外で活用されて多くの実績が出ているからです。実際の数は知りませんが、製造部門で働いている人よりそれ以外で働いている人の方が断然多いでしょう。
その非製造部門の人達が科学的手法を用いるようになって多くの部署で、多くの会社で、多くの業界で、また多くの国でこのリーンシックスシグマが使われて実績が出ているからです。全世界で広がらないわけがないでしょう。
ただ唯一の例外の国があるのです。それが自分の国の日本なんですね。日本の皆さんにまずお伝えしたい事は、この手法を製造部門以外で使ってみて下さい。必ず結果が出ますから、ということです。
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<<根上のコメント>>
僕は忘れもしない2001年5月に渡米しました。その4ヵ月後に911が起きたので日本にいる親もさすがに心配してましたね。
英語もろくにしゃべれなかったですが、今ではグローバル会社でアメリカ人に囲まれて働いています。アジア人は僕一人で、たまに何で僕がここにいるんだろうと思うときもあります。
その中で飯を食っていけてるのもリーンシックスシグマのおかげです。毎日使って実績がでますので、周りのアメリカ人にも一目置かれています。ですのでリーンシックスシグマの凄さを誰よりも良く知っているつもりです。
この動画では米国事情や僕個人の体験も交えながら、なぜリーンシックスシグマが世界に急速に広がっているかを語っています。