経営戦略のフレームワーク、「経営変革」の教科書:渡辺充彦共著【エクセルテンプレート】

良い経営戦略があって始めてその他の新商品開発や正しいマーケティング戦略が立てられます。この記事では実践的でかつシンプルな経営戦略のフレームワークとそのエクセルテンプレートを紹介し、その使い方の図解をしています。

経営戦略のフレームワーク、「経営変革」の教科書:渡辺充彦共著【エクセルテンプレート】

(動画時間:7:04)

ダウンロード  ←これをクリックして「経営戦略フレームワーク」エクセルテンプレートをダウンロード出来ます。

 

マーケティング戦略の前に経営戦略を持つ

 

こんにちは、リーンシグマブラックベルトのマイク根上です。

 

以前マーケティング戦略のフレームワークの動画とテンプレートをご紹介しました。マーケティングとは自社の商品やサービスをどの様に創造、伝達、配達、交換をするかの活動です。⇒マーケティングポジショニングの基本、マーケティング戦略の第一歩【市場ポジショニングテンプレート】

 

しかしその前に「自社の理念や存在価値は?」という問いに対する答えを持っておく必要があります。つまり経営戦略です。良い経営戦略があって始めて正しいマーケティング戦略が立てられるのです。

 

経営戦略を立てようとした時にSWOT分析などの沢山の分析方法もあるし、経営戦略を書く時のフレームワークも沢山あります。⇒「SWOT分析のやり方とプロジェクトの立案、選定の仕方【エクセルテンプレート】」

 

医療・社会福祉法人「経営変革」の教科書

 

この度この本、「経営変革」の教科書からの経営戦略のフレームワークを学びます。僕がこのフレームワークが良いと思った理由はそれが非常にシンプルでかつ経営戦略の本質を抑えているからです。⇒医療・社会福祉法人「経営変革」の教科書:渡辺充彦共著(アマゾン)

 

この本の共著の渡辺充彦さんは経営品質向上プログラムの専門家であります。この本では医療・社会福祉業界を対象に書かれていますが、どの業界の方が読んでも多くの事が学べます。

 

経営戦略のフレームワーク

 

経営戦略のフレームワーク

 

結論から言うとこの図がこの本で言う経営戦略のフレームワークです。(引用:「経営変革」の教科書、P40、「日本経営品質賞アセスメント基準書に基づき修正」渡辺充彦共著)

 

非常にシンプルですが、すごく重要です。まず、「理念/ビジョン」で自社がどういう姿になりたいのかの目的、目標を明確化し、その「ビジョン」を達成するための「戦略」を作り、その「戦略」を達成させる「業務計画と執行管理」をする事が重要だと言っています。

 

この本で僕が面白いと思ったのは、日本では戦後から今でもまだ規制で守られた業界が多くあり、その業界では横並び意識が強くて最初の二つの「理念/ビジョン」と「戦略」を持たないまま「業務計画と執行管理」つまり「運営」を上手くやっていれば良かった期間が長い。

 

それにより戦略があいまいで「運営」されている企業が多いので、あの有名な米国のマイケル・ポーター教授から「日本の企業には戦略がほとんどない」と指摘されている事が書かれていた事です。

 

この「理念・ビジョン」と「戦略」を追求せずに「運営」の質を高める事は出来ないし、今後の自由化の波と競争がグローバルになって来ると、いっそうこの経営戦略をもった会社運営が必要となってきます。

 

「理念・ビジョン」を策定し浸透させる

 

最初の「理念・ビジョン」の説明を見てみましょう。特に自社の「理念」を明確化することがスタートポイントです。

 

「理念」と「ビジョン」の違い

 

「理念」とは、組織の存在意義や使命を端的に表したものです。思想や哲学に近く、「大切にする価値観」や「使命感」を示します。理念の意味することを時代に合わせて「再解釈」する必要があります。

一方の「ビジョン」は、理念に基づきどのような組織を目指すのかを「3~5年後の到着目標」として表したものです。

理念が追求し続けるものであるのに対し、ビジョンは達成する(べき)ものです。

引用:「経営変革」の教科書、P40、渡辺充彦共著

 

会社の経営資源は当然無限には無いです。その限られた資源を有効にどの分野に割振るかがこの理念やビジョンで決まるのです。

 

また人間は皆自分の信念や価値観を持っていますし、それは尊重されていなければなりません。しかし、従業員が全員が自分の価値観だけで仕事をしていればどうなりますか?それを一つの方向に向けた方が組織力は格段に上がるのは自明の理です。

 

それは会社として「理念」を持たなければ始まらないし、それが全従業員まで共有、浸透されなければいけないのです。

 

実際に多くの企業が理念を掲げているが従業員に浸透していない例は多いです。この著者の調査によればそのような会社には次の共通点がありました。

 

理念が浸透しない共通課題

 

①経営理念の策定時に職員が関わっていないことが多く、理念策定の背景や意図が共有されていない。

②経営理念の表現が抽象的過ぎて理解しにくい。そのため、自分は何をすべきなのかがわからない。

③経営理念浸透にむけた取り組みの本来の目的が見失われ、取り組みが形骸化している。

引用:「経営変革」の教科書、P100 – P101、渡辺充彦共著

 

この本は理念を社内に浸透させる実際の方法も紹介しています。この本を読まれるのをお薦めします。⇒医療・社会福祉法人「経営変革」の教科書:渡辺充彦共著(アマゾン)

 

経営戦略フレームワークのエクセルテンプレート

 

今回は皆さんに「理念・ビジョン」そして「戦略」の策定まではやって頂きたいです。この本では「戦略」をこう説明しています。

 

戦略とは

 

「戦略」を簡単に言えば「目標実現のための道筋設定」です。

目標への道筋は様々なルートがあるはずですから、そのうちの1つを選び、そこに資源を集中する事が戦略なのです。

引用:「経営変革」の教科書、P75、渡辺充彦共著

 

著者の渡辺さんから許可を頂いてこの経営戦略のフレームワークのテンプレートを作りました。⇒「経営戦略フレームワーク」テンプレートをダウンロード

 

経営戦略テンプレートブランク

 

上図がそのテンプレートです。その右側に手順が書いてあります。(下図参照)

 

経営戦略テンプレートの手順

 

その手順に則って理念とビジョンを書きます。この時必ずブレーンとなる従業員と一緒に策定して下さい。

 

次に掲げた「ビジョン」を実現する為の「戦略」を書いていきます。10個まで書けるようにしました。

 

経営戦略フレームワーク 戦略入力

 

そして、各「戦略」を実現する為の「サブ戦略」を書いていきます。「サブ戦略」を追加したい場所でダブルクリックし、次の画面で「2」を入力すると追加できます。

 

経営戦略テンプレート 項目追加画面

 

次に各「サブ戦略」を実現する為の「取組み」を書いていきます。追加したい場所をダブルクリックして3を入力します。また追加画面で「1」を入力すると「戦略」を追加できるし、同じ画面で「4」を入力すると入力したものの削除も出来ます。

 

経営戦略フレームワーク 入力例

 

ここでの作成作業の概念はWBS(作業分解図)と同じです。WBSでの「マイルストーン」がここでの「戦略」、「成果物」が「サブ戦略」、そして「タスク」が「取組み」になっただけです。詳しい説明は次のリンクをクリックして下さい。⇒「WBSテンプレート:作業分解図の書き方、【エクセルテンプレート】」

 

WBSと今回のテンプレートの比較

 

この本は名前の通り「経営変革の教科書」になります。実際に読まれるのをお薦めします。また著者の渡辺さんに連絡されたい方は渡辺さんの会社のサイトからご連絡下さい。⇒ヒューマンウエァコンサルティング(株)

 

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