業務改善と標準化を同時に実現:MS 365業務システム開発

簡単にできる「アイディアの作り方」(ジェームス ヤング著)

    
64 5ステップの「アイデアの作り方」(ジェームス・ヤング著)
\ この記事を共有 /
簡単にできる「アイディアの作り方」(ジェームス ヤング著)

広告業界のバイブルであるジェームス ヤングの本「アイディアの作り方」から学びます。何かを学ぶには最初に原理原則を知り次に方法論を学ぶ事が重要です。アイディアの作り方の原理原則は二つあり、ある5ステップを実践するとアイディアが生まれます。

(動画時間:4:58)

<< ソフトスキル向上シリーズ >>

ジェームス W. ヤング著の「アイデアの作り方」から学ぶ

こんにちはリーンシグマブラックベルトのマイク根上です。業務改善コンサルをしています。

前回の動画で新業務フローに必要な機能を考え出すのに5-How 分析を使いました。この手法とテンプレートでそのアイデアを皆が見える状態にし、また、実際に活かせる様に編集が出来ます。

しかし、その前にアイデアが頭の中にないといけないですよね。アイデアを頭の中に出すにはどうしたら良いのでしょうか?そこで広告業界の人達のバイブルとなってるジェームス・ヤングの本の「アイデアの作り方」から学びましょう。初版は1940年ですから、すごいロングセラーですね。

「アイデアの作り方」の二つの原理原則とは?

彼が言うには何かを学ぶには最初に原理原則を学んで、その次に方法論を学ぶことが重要だと言っています。そしてアイデアの作り方の原理原則は二つあり、一つ目はこうです:

アイデアの作り方の原則1

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということである。」ジェームス W. ヤング著「アイデアの作り方」より

たまに発想の豊かな人がいますが、その人達は天才ではなく、多くの既存の知識があり、その中で新しい組み合わせをしてるわけですね。こう言われると自分達でも出来そうですね。

そして二つ目の原理原則はこうです:

アイデアの作り方の原則2

「既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性をみつけ出す才能に依存するところが大きい。」ジェームス W. ヤング著「アイデアの作り方」より

と言うことは事物の関連性を見つけ出す才能を伸ばせばアイデアを沢山出せるということですよね。どうしたらそれが出来るのでしょうか?彼は方法論として五段階の方法を紹介しています。

彼は私達をこう勇気付けてくれています:

アイデアの作り方の五段階について

「アイデアが出た時はいつでも、意識的に、もしくは無意識にこの五段階を私達は必ず行っているし、この五段階を意識的に実践することでアイデアを生み出す能力を上げることが出来る。」ジェームス W. ヤング著「アイデアの作り方」より

「アイデアの作り方」の5段階の方法とは?

1:「資料を収集すること」

その五段階の最初の段階は「資料を収集すること」です。その資料にも二種類あって、「特殊知識」と「一般知識」があります。これについて彼はこう言っています:

資料を収集することについて

「広告のアイデアは、製品と消費者に関する特殊知識と、人生とこの世の種々様々な出来事についての一般知識との新しい組み合わせから生まれてくるものなのです。」ジェームス W. ヤング著「アイデアの作り方」より

2:「集めた知識を噛み砕くこと」

第二段階は「集めた知識を噛み砕くこと」です。平たく言えば個々の知識を色んな角度で見てみたり、複数のものを並べたり、つなげたりして、不完全でもクレイジーな事でも感じたことを紙に書き留めることです。

3:「全ての問題を頭の外へ放り出すこと」

次に面白い事を言っています。今までがんばってきて、この辺りで失望感や虚無感を必ず感じるそうです。そこで第三段階は「全ての問題を頭の外へ放り出すこと」です。アイデアを出す事は忘れて映画でも読書でも自分が好きな楽しい事をするのが重要で、それをする事で自分の潜在意識に働いてもらう事が出来るのです。

4:「突然ひらめきを得る」

第四段階が「突然ひらめきを得る」です。リラックスしていて、全く予期していない時に突然待っていたアイデアが出てくるのです。僕にもこの経験がよくあります。僕の場合、トイレに行った時や、シャワーを浴びている時によくアイデアを得るんです。

5:「そのアイデアを実用化させる」

最後の段階が「そのアイデアを実用化させる」です。現実には色々な状況や制約がありますよね。出てきたアイデアを実際に使える形に変化させるのです。実務としてはそのアイデアを自分の中にしまっておくのではなく、周りの人やその道のプロの人に見せてフィードバックをもって改善していくのです。

その中には批判的意見もあるかもしれませんね。でもそれは逆に飛躍するチャンスなのです。本当に革新的なアイデアは理解され難いものですから。今まで実用化が難しくて無くなってしまったアイデアは星の数ほどあったでしょう。温めているアイデアを状況や制約に合わせて改善し続けて下さい。そして実用化させて下さい。

<< ソフトスキル向上シリーズ >>