8D 問題解決手法、業務改善にも使える【エクセルテンプレート】

8D レポートは業務改善や商品改善をしたい時に使えます。8つのステップで、シンプルでやることが明白なのでとても使い易いです。今回この8Dレポートのテンプレートを作りました。8Dレポートの各項目をこのテンプレート上で一つずつ説明していきます。

8D 問題解決手法、業務改善にも使える【エクセルテンプレート】

(動画時間:7:05)

ダウンロード ←これをクリックして「8Dレポート」テンプレートをダウンロード出来ます。

 

8Dレポート(問題解決手法)とは?

 

こんにちはリーンシグマ、ブラックベルトのマイク根上です。

 

今回も動画のリクエストを頂きました。

 

8D動画リクエスト

「8Dレポートと根本原因分析そして5W1Hについての動画を作ってくれないか?」

 

8Dレポートはちょっと日本ではなじみがないかも知れませんね。8DのDは ‘Discipline’ で、日本語で「躾」とか「規律」の意味です。業務改善や商品改善をしたい時にこの手法が使えます。もともと米国の自動車会社のフォードが全社的に始めて製造業界を中心にかなり普及しています。

 

全8D問題解決手法ステップ

 

上図が8D問題解決手法の全ステップです。リーンシグマのDMAICと内容が似ていますが、シンプルでやることが明白なのでもっと使い易いです。問題解決プロジェクトを直ぐに始めたい時に向いています。

 

8D問題解決手法とDMACIとの比較

 

実際にDMAICと比べるとD2までが定義段階です。8D手法には測定段階という概念が無いです。あまり測定段階を使わないサービス業務の改善プロジェクトにぴったりです。D3に「応急処置を施す」がありますが、DMAICではこの内容は含まれてないです。D4は分析段階の主目的と全く同じです。D6までが改善段階で、残りが定着段階です。⇒「【DMAICとは:定義、測定、分析、改善、定着】業務フロー改善プロジェクトの必勝パターン」

 

8Dレポートの各ステップの説明

 

お気づきになった方もいたと思いますが、D0からD8まで9ステップあるので8Dではなくて9Dですよね。これは「D0: 計画と準備をする。」が後から加えられたからです。やっぱり準備と計画はいつでも重要です。

 

今回この8D問題解決手法のテンプレートを作りました。8D手法の各項目をこのテンプレート上で一つずつ見ていきましょう。⇒「8Dレポート」テンプレートをダウンロード

 

「D0: 計画と準備をする。」

 

「D0 計画と準備をする。」

 

最初のステップが「D0: 計画と準備をする。」です。「なぜこのプロジェクトを始める必要があったのか?」を書き出します。これを書いておくとプロジェクトのどこかで行き詰ってもここから再出発が出来ます。

 

ここで次のステップのD1とD2の下書もして下さい。その他にこのプロジェクトをどう行なっていくかの大まかな計画を立てて、必要な準備をしていきます。

 

「D1: チームを編成する。」

 

「D1 チームを編成する。」

 

次が「D1: チームを編成する。」ここにチームリーダー名とチームメンバー名を書きます。彼らはミーティングが有れば必ず参加する義務のある人達です。それに対して主題専門家とは今回の問題解決をするのに必要な知識と経験を持った人で相談役になる人です。そして最終的に決めたプロジェクトチームメンバーを集めます。

 

「D2: 対象の問題を明確化する。」

 

「D2 対象の問題を明確化する。」

 

次が「D2: 対象の問題を明確化する。」です。ここでは人の意見を書くのでは無く、全て事実と出来ればデータに基づく情報を書いて下さい。

 

問題を明確にする5W2Hの質問

 

この時、英語の5W2Hの質問が役に立ちます。Who、誰に問題が及んでいるのか?What、何が問題なの?When、いつから問題が出始めたのか、また他の時間的情報はあるか?Where、どこで起きるのか、他の場所的情報はあるか?Why、なぜ発生したのか?

 

How、どのように、またどのような状況で問題が起きるのか?How Many、いくつ、またはどのくらいの規模なのか、他の数量的情報はないか?です。それらの答えをここに書き出して下さい。かなり問題が明確になります。

 

「D3: 応急処置を施す。」

 

「D3 応急処置を施す。」

 

「D3: 応急処置を施す。」ここで今回取り組んでいる課題で重要な利害関係者、特に顧客に悪い影響が出ていないか精査します。もし出ていたらそれを無くすかもしくは最小限にする応急処置を施すのです。何をするかをここに書いて実行して下さい。

 

しかしこれは応急処置ですので後に根本解決の施策が成されたらこの応急処置は解除しましょう。

 

「D4: 問題の根本原因を解明する。」

 

「D4 問題の根本原因を解明する。」

 

「D4: 問題の根本原因を解明する。」表面的な問題解決では時間が経てば再発します。ですので必ず根本原因を見つけて、いつもそれを相手にして下さい。

 

この時に便利なツールが、物と情報の流れ図を作って7つの無駄分析をする事や、特性要因図となぜなぜ分析をするのはこの目的では定番です。それらについての記事とテンプレートがあります。ぜひご活用下さい。

 

 

 

「D5: 根本解決策を策定する。」

 

「D5 根本解決策を策定する。」

 

「D5: 根本解決策を策定する。」根本原因が分かったので、自然と解決案が出てくる様になります。それらをここに書いていくのです。

 

このステップでの有効なツールはブレインストーミング、5-How分析、そしてFMEA(故障モード影響解析)などです。

 

 

 

 

「D6: その根本解決策を実施しその有効度を確認する。」

 

「D6 その根本解決策を実施しその有効度を確認する。」

 

次が「D6: その根本解決策を実施しその有効度を確認する。」問題のある今の状態から根本解決を施した状態へ移行する為の移行計画書とコントロール計画書を作成し実施します。コントロール計画書についての動画を近い将来作ります。

 

この時に利害関係者全員と良く連絡を取る事が成功の鍵です。そしてこの解決策が問題解決に本当に繋がったかどうかの確認までするのです。D4からこのD6ステップを問題解決がされるまで繰り返すのです。

 

「D7: 再発防止策を施す。」

 

「D7 再発防止策を施す。」

 

「D7: 再発防止策を施す。」現行システムでなぜこの問題が未然に防ぐ事が出来なかったのかを考え、再発防止策を書いて実施します。問題のあった箇所の前工程と後工程も見直して似たような問題が物理的に今後発生できない状態を作り出すのです。

 

「D8: 完了手続きとメンバーを公で感謝する。」

 

「D8 完了手続きとメンバーを公で感謝する。」

 

最後のステップが「D8: 完了手続きとメンバーを公で感謝する。」です。今後の他の社内プロジェクトで参考にしたり、再利用出来るように今回のプロジェクトで作った資料をまとめ、得られた教訓を書き留めます。

 

最後にプロジェクトチームと各メンバーの努力と成果を公表して、彼らを労いましょう。これは彼らの為になるだけでなく他の従業員や会社全体に対するやる気を高める事に繋がります。

 

この8Dテンプレートを完成させると、プロジェクトの全体図になります。利害関係者に渡してプロジェクトの結果報告用に使えます。

 

以上が8D問題解決手法でした。このテンプレートを使って早速問題解決や業務改善プロジェクトを始めて下さい。⇒「8Dレポート」テンプレートをダウンロード

 

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