【なぜなぜ分析/特性要因図事例】業務改善で必須、根本原因を早くて簡単に見つける方法(有料版エクセルテンプレート)
業務改善で必須な、問題の根本原因を見つける事ができるなぜなぜ分析と特性要因図を、初心者でも早く簡単に実施する方法をご紹介します。
(動画時間:10:33)
ダウンロード ←これをクリックして「なぜなぜ分析・5-Howエクセルテンプレート」のダウンロードページに行きます。
なぜなぜ分析と特性要因図の簡単な説明
こんにちは、リーンシグマブラックベルトのマイク根上です。
業務改善コンサルをしています。
最近の業務改善コンサルのクライアントさんとのセッションで、
どうやら在庫管理がうまくいっていないという事で
その根本原因を見つけるためにそのクライアントさんのチームと
なぜなぜ分析をしました。
沢山ある問題やその原因を一つずつ解決していったら時間が掛かるし、
表面的な解決では問題の再発が起きてしまいます。
そうではなくて、根本的な問題や根本的な原因を確定し、
それへの対処をする事で根本解決になるのです。
後で実演をお見せしますが、
なぜなぜ分析とはメインの課題に対して、
なぜそれが起きるのかを書き出していき、
書き出した要因に対して、
同じ質問をしていくのを繰り返していく作業なのです。
しかし、そこで終わってしまったら
何が根本原因なのかが客観的に分かりません。
そこで日本人の石川薫先生が考案した
特性要因図を作成する事でそれができます。
特性要因図の具体例

まず、上図が特性要因図の完成図です。
これは見た目から魚の骨図と呼ばれたり、
海外でも広く使われていてIshikawa Diagramと呼ばれています。
右側の黄色のボックスにメインの課題を書いて、
なぜなぜ分析で出てきた課題をグループ分けをして
各大骨に配置しています。
そしてそのグループ名を
上と下の青いボックスに入れています。
そして各要因間で、矢印の始まりが原因で
矢印の先が結果になる様に繋げていくのです。
これにより矢印の始まりのボックスほど根本原因になり、
グループ毎の「根本原因要因」を
考えピンクのボックスに書いていきます。
そして全てのピンクのボックスを見比べていき、
最終的な根本原因を確定できるのです。
これは大変便利なツールなのですが、
これを一から自分で作るには慣れも必要ですが、
慣れても時間が掛かります。
そこで今回初心者でも直ぐにこの特性要因図が書ける
テンプレートを作りました。
この動画とそのテンプレートで、
今日からなぜなぜ分析と特性要因図が作れる様になります。
このテンプレートでのなぜなぜ分析のやり方

上図がそのテンプレートの始めの状態です。
右側にステップバイステップの使い方が
書いてありますのでご安心下さい。(下図参照)
それに沿ってやっていきましょう。

「1)セルQ8内に実施する分析を選択する。」
このテンプレートはなぜなぜ分析の他に「5-How分析」もできます。
セルQ8でどちらの分析をするかを切替でき、
そこを切り替える事によって後の使い方の説明が変わってくれます。
なぜなぜ分析は 5-How分析は
「問題の根本原因を見つけたい時」に使いますが、
「課題があって解決方法を見つけたい時」に使います。
5-How分析のやり方については以前動画を作りましたので、次のリンクか、
⇒「なぜなぜ分析:5 How分析:アイデアを出し整理する【有料版エクセルテンプレート】」
テンプレート内、上部の「5-How分析の使用説明動画」の
リンクからご覧下さい。
ここではセルQ8は「なぜなぜ分析」を選びます。
手順2)で、分析する問題は何かを次の青いセルに入力します。
ここでは以前食品卸会社のクライアントさんの時に実施した、
「なぜ顧客の都合で返品が起こるのか?」
という課題を事例として行います。
ここに入力すると特性要因図の黄色のボックスにも反映されます。
そしてその課題に対しての答えを
下の「考えられる原因」の列に入力します。
例えば「違う商品だった」と入力したら
次にこれに対して「なぜ違う商品だったのか?」と
なぜなぜと、質問していってどんどん答えを記入していき、
アイデアが尽きるまで続けます。
そしたら最初の黄色のボックスの質問からまた始めていき、
それを繰り返し、できるだけ多くの要因を
このP列に入れていくのです。
その結果が下図の様になります。

この作業は一人でやるよりも関係者全員とやった方が
より多くの要因を出す事ができますね。
なぜなぜ分析は以上になります。
このテンプレートでの特性要因図の作り方
洗い出した要因をグループ分けする。
次からが特性要因図の作り方になります。
「4)個々の答えを見て同一グループになる答えに
同じ数字を隣のQ列に入れていく」です。
Q列は「グループ番号」で、
一番最初はとにかく「1」ですね。
次の要因で同じグループになるなら同じ「1」を入れて、
違うのなら「2」を入れます。
その次で、上にあげたグループと同じになるならその番号を入れて、
どれにも当てはまらなければ次の番号を入れていきます。
次にセルQ29のオートフィルターで並べ替えをします。
そしたら簡単に同じグループの要因同士でまとめる事ができますね。
そしてグループ毎に全要因を見ていき
そのグループを象徴する名前を隣のR列に書いていきます。
それらをしたのが下図の様になります。
今の手順もこの5と6で書いてあります。

要因ボックスを「原因 → 結果」の関係になる様に繋げていく。
そして次に「テキストボックス自動作衛」ボタンを押すのですが、
このボタンはマクロを使ってますので
最初にマクロを有効にして下さい。
そのボタンを押すと全ての要因の矢印付のボックスを
自動で作成してくれるのです。
これにより作成時間を大幅に縮める事ができます。
次が「8)全てのテキストボックスを各グループの大骨に配置し、
各要因を「原因 → 結果」の関係になる様に繋げていく」です。
まずそれを完了したのが下図の様になります。

最初のグループを最初の大骨まで持ってきます。
そのグループは「写真が違ってた」までです。
エクセルの小技でご自分のシフトキーを押しながら
図形を選ぶと全て選択状態にできて、
これでまとめて移動する事ができます。
各要因がお互いに「結果」→「原因」の関係になる様に配置します。
ボックスの大きさは文字数に応じて調節して下さい。
この時のエクセルの小技で、
矢印だけを選んで長さや向きを変えられますし
矢印上の黄色のドットを動かして見栄えを良くできます。
もし矢印を直線にしたければ矢印を選んだ状態で右クリックし、
「コネクタの種類」から、
「直線コネクタ」を選ぶ事で直線にできます。
そしてこのグループのグループ名をコピーして、
最初の青いボックスで右クリックして、
「テキストのみ保持」でグループ名をペーストします。
各グループと全体の根本原因を特定する。
そして「10)「根本原因要因ボックスをコピペして、
各グループの根本原因を考え入力」していきます。
ピンクのボックスが「根本原因要因ボックス」です。
それをまずコピペします。
配置した要因の矢印の始まりの要因ほど根本原因となりますので、
それを見比べて最終的なグループの根本原因を考え入力するのです。
最初のグループでは
「顧客が最新の商品カタログを持っていなかった」事が根本原因でした。
以上の事を全てのグループで行ったのが下図の様になります。

今までだとなんとなくとしか思えなかった原因究明も、
この分析をすると客観的に何が根本原因なのかが分かってきます。
それぞれのグループの根本原因を使ってもいいですし、
またそれらを見比べて全体での根本原因を考えてもいいです。
今回の例でしたら全体での根本原因が
「最新のカタログを顧客や営業員がうまく使ってこなかった」ということでした。
すると解決策は「顧客も営業員も最新のカタログを有効活用する」となりますね。
5-How分析で解決策を見つける
最後のステップで「12)「新規テンプレート追加」をクリックし、
5-How分析で解決策を見つける」です。
そのボタンをクリックすると、
新しいブランクのテンプレートが追加されるので
そこで今度は5-How分析で、新たな課題の
「顧客も営業員も最新のカタログを有効活用する施策は?」
としてその手順に沿って5-How分析をして、
有望な具体的な施策を出す事ができるのです。
どうですか、このテンプレートでなぜなぜ分析と
特性要因図を速くて簡単に作成し、
問題の根本原因を発見する事ができる様になります。
更にシームレスに5-How分析を実施して
その根本原因を解決する有望な解決策も編み出す事ができるのです。
このテンプレートは有料ですが、
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