Xbar-R管理図をエクセルテンプレートで作る。【エクセルテンプレート】
管理図のエクセルテンプレートでXbar-R管理図作成の実演をしてます。管理図の重要な点はエクセルで作成後にそれをどう使うかです。プロセス内の異常の小さなサインも見逃さない”Rule Of Seven” も説明しています。
(動画時間:4:23)
ダウンロード ←これをクリックして「管理図テンプレート」をダウンロードできます。
QC7つ道具の管理図の作り方と使い方
こんにちは、リーンシグマブラックベルトのマイク根上です。業務改善コンサルをしています。
今回はQC7つ道具の一つの管理図についてです。下の画像が管理図の完成例です。
測定データを時系列で打点したグラフで、不良品が出来る前に工程異常を発見/解決を可能にする、SPC(統計的工程管理)では中心的なツールです。⇒「MSA(測定システム解析)とは何?SPCには必須【ゲージR&R】」
X-bar-R管理図エクセルテンプレートの使い方
この管理図のエクセルテンプレートを作りました。⇒「Xbar-R管理図テンプレート」をダウンロード
管理図は対象とするデータによって8つの種類があります。今回のテンプレートは一番一般的なXbar-R管理図です。
まず、エクセル上に測定したデータを用意します。今回の例では、ある作業の作業時間を毎日5個ずつ測定して、30日分を縦に並べています。(下図参照)
そのファイルを開けた後にエクセルテンプレートファイル上の手順3)の部分をダブルクリックします。
その後はメッセージに従って「Yes」や「No」をクリックしていくと、X-bar-R管理図が出力されます。
Xbar-R管理図の作成後がもっと重要
下の画像が今回の結果です。二つのグラフが出てきました。上のグラフがXbar管理図と言い、毎日の5個のデータの平均値が黄色で打点されています。
青の直線が今回の全データの平均値、その上と下の線が上限管理限界線と下限管理限界線で、要は打点がこの二つの線の外に出たら自分のプロセスに「特殊原因」、つまり異常があるとします。
X-bar管理図の下のグラフがR管理図と言い、毎日の5個のデータの最大値と最小値の差、つまり範囲R (Range)が灰色で打点されています。この図はデータにどの位バラツキがあるかを見ることが出来るのです。
管理図の結果の解釈と行動計画
ここでエクセルテンプレートの最初のシートに戻って、「結果の解釈と行動計画」欄があります。読んでみましょう。
1)この管理図を定期的に作成し、後述する「特殊原因」が発生したら工程内のその発生原因をつきとめ、再発防止を施す。
2)「特殊原因」とは工程内に何らかの異常が発生したシグナルで、管理図上で次の現象が出た時である。
a) 上限か下限の管理限界線を超えた時。これは説明しましたね。
b) 管理限界線内であっても、中心線より上か下に連続7以上の打点があった時。参考例が下の図の左側です。
c) 管理限界線内であっても、連続7以上の上昇か下降の打点があった時。
参考例が下の図です(図をクリックすると拡大出来ます)。この四つの特殊原因を覚え易いように「Rule Of Seven」と呼んでいます。
これ以外にも会社や業界によって他の特殊原因の定義があるので、自社にあった定義を加えた方が良いですね。ただ、感度はより高まりますが、管理がより煩雑になりますので注意して下さい。
この管理図はPDCAサイクルのCheck段階で有効に使えます。サービス業務改善でも常に定期的にデータ収集が出来る時には使えます。そうでない時でも期間を限定して使ってみると良いでしょう。早速作ってみましょう。⇒「Xbar-R管理図テンプレート」をダウンロード
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