GoogleシートでAPIデータを取得してエクセルで使う【Stripeデータ事例:API Connectorアドオン使用】
今日今日は非ITの視点でAPIを解説し、Googleシート上で実際にAPIデータを取得し、それをエクセルで使うやり方をご紹介します。Googleシートの拡張機能を使って、コードを一切書かずに無料で行えます。
(動画時間:7:56)
APIとは?非ITの人でも使えるのか?結論:使えます。
こんにちは、リーンシグマ、ブラックベルトのマイク根上です。
業務改善コンサルをしています。
最近はWebサービスを使わないで生活をする事はできないですよね。
SNSもそうですし、Amazonや楽天、メルカリで
商品の売買を多くしているでしょう。
それらのデータを自分の仕事で手軽に使えたら
色んな事ができませんか?
それを実現してくれる技術がAPIなのです。
僕でしたらブログでの売上データをAPIを使って
Googleスプレッドシートに持ってきて便利に使っています。
しかし、APIは非ITの僕らにはちょっと使うハードルが高いです。
そこで今日はそのAPIを非ITの視点で理解し、
どの様に活用できるかを話したいと思います。
まずAPIはApplication Programing Interfaceの頭文字で、
とても大雑把に言うと世の中にあるソフトウェアやITサービスを
お互いに繋ぐ機能や仕組みの事です。
API活用事例、課金サービスのStripeデータをAPIで取得する。
例えば、これは僕の有料テンプレートの販売ページで、
お客様がご購入をする時にクレジットカードでお支払いができます。(下図参照)
この課金の仕組みで「Stripe」というクレジットカード決算サービスを使っています。
そのStripeのウェブサイトに行って自分の売上の確認をしますが、
そのデータをエクセルで記録をする時にCSVファイルで
毎回ダウンロードするのはすごく面倒です。
そこでStripeの方でAPIを準備しているので、
自分のプログラムから直接Stripeにつなげて
データを持ってくる事ができるのです。
しかし、残念ながらエクセルでAPIを扱うのは難しくて、
そこで今回はGoogleスプレッドシートを使って
コード無しでやる方法をご紹介します。
まずは最終結果を見てみましょう。
下図はGoogleシートの画面で、
APIの設定は全て完了していて、
画面右下の「Run」をクリックすると、
このGoogleシートから、Stripeの僕のアカウントにAPI接続して、
自分の最近100個の売上データを持ってきたのです。
僕はAppsheetで自分の会計システムを作って
それで会計作業をするのですが、
このAPIで簡単に売上入力ができる様になりました。
Googleシートの拡張機能「API Connector」でAPI取得の設定の仕方
次にGoogleシートでどの様な設定をするのかを、見ていきましょう。
これはGoogleシートの拡張機能を使って、
コードを一切書かずに無料で行う事ができます。
新規のGoogleスプレッドシートを開けます。
メニューバーの「拡張機能」、「アドオン」、「アドオンを取得」から、
ここに無料で便利なサービスが沢山あり、
それらを自分のGoogleシートのアカウントにインストールして
拡張機能を使い始められます。
今回は「API」で検索して、これらが外部のAPIデータを持って来れるアドオンです。
この中で評価点とユーザー数が多い「API Connector」を使います。
「インストール」のボタンをクリックすればすぐに
インストールが始まります。
またメニューバーの「拡張機能」で、
もうすでにインストールしているので
「API Connector」の選択肢があります。
そこから「Open」を選ぶと、下図の
API Connectorの操作画面が出てきます。
上のタブの真ん中の「Create」が、API接続の設定画面です。
そこに「QUICKSTART GUIDE」とあるのでそれをクリックすると、
英語ですが、使い方の沢山の情報が見れます。
⇒「API ConnectorのQuick Start Guideページ」
今回は「Stripe」のデータを持ってくるので「Stripe」で検索します。
このアドオンは各データソースの手順書が充実していて、
それでユーザー数が多いのでしょう。
僕のブラウザはChromeで画面上で右クリックして、
日本語に変換して説明を読むと良いでしょう。
そのページの「APIリクエストURLを作成する」のURLをコピーし、
⇒「ストライプデータをGoogleスプレッドシートにインポートする」
Request URL
https://api.stripe.com//v1/balance_transactions?limit=100
API Connectorに戻り、この「Request URL」のボックスにペーストします。
次に「Headers」で「Authorization」と入力して、
自分のStripeアカウントに行き、「Developers」、「API keys」で、
ご自分の「Secret key」を取得します。
またAPI Connectorに戻ってきて、
「Headers」の「Value」にペーストします。
そして「OUTPUT SETTINGS」で「Set current」をクリックして、
そして「Run」をクリックします。
そしたらエラーが出てきちゃいました。
そのエラー文を読むと、Secret Keyの前に
「Bearer」を入れなさいと書いてあるので、
それをSecret Keyの前に入れて、
また「Run」します。
これだけで僕のStripeでの売上情報を
引っ張てくれるのです。簡単ですね。
また、「Run」ボタンの左の「Edit fields」ボタンをクリックすると、
沢山ある情報の列から必要な列だけを選べます。
そしてその右の「Save」ボタンで、この全ての設定をこのファイルに保存し、
次からはこの「Run」を押すだけで同じ様に
最新の情報を得る事ができます。
GoogleシートのAPIデータをエクセルにスムーズに持ってくる方法
もし、最終的にエクセルでこのAPIデータを扱いたい場合は、
今回の方法でGoogleシートにAPIデータを持ってきて、
前回の動画の方法で、
⇒「Googleスプレッドシートからリンクでエクセルにデータを持ってくる方法。【Power Query使用】」
GoogleシートからエクセルにAPIデータを持ってくると良いです。
そのやり方を復習しましょう。
Googleシートの右上の「共有」で、共有リンクをコピーして、
エクセルを開けて、メニューバーの「データ」、「Webから」で、
共有リンクをペーストします。
最後の「edit」以下をこの「export」の文字列に変更します。
export?format=xlsx
詳しくは前回の動画をご覧下さい。
この様にエクセルにもAPIデータを持ってくる事が簡単にできます。
このAPIを使う事で更なる自動化の可能性が広がります。
⇒「API Connectorの取得できるAPIリスト」
上のリンク先のページはこのAPI Connectorアドオンで接続できるAPIの一覧ですが、
Facebook、GiHub、Google、Shopify、Titter、Wikipediaと
多くのサービスがあります。
他のアドオンを使えば選択肢はもっと広がります。
普段使っているWebサービスのデータを
APIを使ってGoogleシートに持ってきて、
GoogleのアップシートやマイクロソフトのPowerAppsを使って
それらのAPIデータを使った業務システムを作ったら、
飛躍的な業務改善ができます。
もしそのお手伝いが必要でしたらご連絡下さい。