CapExマネジメント(設備投資管理手法)で投資成功率を上げる

欧米では設備投資管理手法にCapExマネジメントがあります。設備投資判断は難しいです。それをCapExマネジメントで成功率を上げる事が出来ます。そのCapExマネジメントのプロセスをステップバイステップで説明しています。

CapExマネジメント(設備投資管理手法)で投資成功率を上げる

(動画時間:5:54)

 

CapExマネジメント(設備投資管理手法)とは?

 

こんにちは、リーンシグマ、ブラックベルトのマイク根上です。

 

今回この動画リクエストを頂きました。

 

CapExマネジメント動画リクエスト

「CapExマネジメントについての動画を作ってくれよ。」

 

CapExは英語のCapital Expenditureからの略語で「資本的支出」または「設備投資」の意味です。ですのでCapEx Mangementとは意訳すれば「設備投資管理手法」という事になります。

 

設備投資の土地建物、機械などの購入の他に、大規模なITシステムの導入なども含まれ、比較的大きな出費の事です。

 

今すぐに投資のリターンが来るのではなく、数年後にリターンが来るし、不確実で、しかも失敗した時の損害が大きくなりますので、投資判断は難しいです。

 

そこで出来るだけその成功率を上げるにはどうしたら良いのか、どの様なステップを踏めば良いのかがCapExマネジメントなのです。

 

CapExとOpExとの違いとCapExマネジメントの重要性

 

CapExの対義語がOpExです。これはOperating Expenseの略語で日本語では「営業経費」とか「運営費」と呼ばれます。分かり易く比較表を作りました。

 

CapExとOpExの違い

 

CapExが、長期的な投資に対して、OpExは短期的で繰返される経費です。それぞれの目的はCapExが将来のメリットの為なのに対して、OpExは家賃、人件費、光熱費、事務所備品等、日常業務を維持する為に払わなければいけない経費です。

 

ここで重要な事はOpExの経費は全て損益計算書に出てきて、毎月必ず含まれますので管理がし易いのですが、CapExは減価償却として、部分的に管理されるだけだという事です。

 

設備投資の管理法であまり会計的に標準的な管理手法がありませんので、これからCapExマネジメントがより重要となるでしょう。

 

CapExマネジメント(設備投資管理手法)のやり方

 

CapExマネジメント(設備投資管理手法)はプロジェクトマネジメント

 

CapExマネジメントの流れを見ていきましょう。全ての設備投資はプロジェクトになります。ですのでしっかりしたプロジェクトマネジメントをすれば良いのです。

 

最初にこの投資プロジェクトを定義する為にプロジェクト憲章を書くと良いでしょう。プロジェクト憲章についての記事とテンプレートがありますのでご覧下さい。⇒「プロジェクト憲章の書き方【エクセルテンプレート】 プロジェクトの企画書」

 

これがプロジェクト憲章のテンプレートです。

プロジェクト憲章

 

なぜこのプロジェクトが必要となったのか、このプロジェクトで何をするのか、会社の方針に対してどう沿っているのか、このプロジェクトの目的目標は何で、期間や予算はどの位なのかを書いていきます。

 

これを書く事で目的が明確化して、今後の投資プロジェクトの計画作りや運営を効果的に行えるようになります。

 

売上計画、コスト計画、そして設備投資計画

 

次に具体的な設備投資計画を立てたいですが、すぐに出来ません。その前に他の各種計画作りが必要です。

 

スタートは「売上計画」です。「どこで、誰に、何個、いくらで販売するか」を明確化します。もし製造業であればこれで生産計画も立てられます。

 

その売上計画や生産計画から「コスト計画」を立てます。それには仕入計画や人員計画が含まれます。これにより初めて、具体的な設備投資計画を考える事が出来るのです。

 

設備投資計画の前に必要な事

 

投資対効果(ROI)を計算する投資分析をする

 

投資案件を考える時に案件が一つしかないのはまれですし、複数の案件から一番良いのを選ぶのが当然良いわけで、その時にどう優先順位をつけるかが重要です。

 

投資対効果についての記事とテンプレートもありますのでご覧下さい。⇒「投資対効果を正味現在価値(NPV)を使って考える。【エクセルテンプレート】」

 

出来るだけ詳しく支出と収入のシナリオを考えて投資対効果をそれぞれの案件で分析する事で数値的に優先順位を付けられるのです。

 

投資対効果テンプレートサマリ

 

累積NPVの計算方法

 

投資承認ワークフローを確立して全ての承認手続きを記録しておく

 

繰返しになりますが、設備投資は高額で予測が難しいし、失敗した時に投資額以上の損害が出る事も多々あります。ですので専門家も入れた、誰が承認するかの承認ワークフローを確立しておきましょう。

 

これで計画や分析が不十分であれば組織的にチェックが出来て、練り直させる事も出来ます。また全ての承認手続きを文章で記録する事も大事で、万が一失敗した時も責任の所在がはっきりします。

 

最近では投資承認ワークフローの専門のソフトウェアも存在するし、Microsoft FlowやPowerAppsを使って自動化する事も出来ます。⇒「Microsoft Flowの基本と承認ワークフローの改善プロジェクト」

 

設備投資でもPDCAサイクルを実践する。

 

ここの時点で実際に投資をするわけですが、ここで終わってはいけません。何でも成功の絶対条件はPDCAサイクルを適用する事です。

 

投資は高額なのですが不思議な事に投資が行われた時点でプロジェクトが終了しているケースが多々あります。

 

定期的に各投資案件が計画通りに進捗が進んでいるかの確認をしたり、そうでなかった場合に方向修正をするなどのPDCAサイクルを必ず適用して下さい。⇒「PDCAサイクルの基本とPDCAサイクルを経営に活かす方法」

 

この時に財務三表を確認するだけではなく、作った事業計画を従業員の行動計画まで落し込んで彼らのKPI(重要業績評価指標)を策定し、それをPDCAサイクルで確認していく事が重要です。

 

これで今回のCapExマネジメントの話は終了ですが、改めてプロジェクトマネジメントとPDCAサイクルはどんな分野でも重要なんだというのを再確認しました。

 

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