プロジェクト憲章(チャーター)の書き方【エクセルテンプレート】 プロジェクトの企画書
プロジェクトの成功にはプロジェクト憲章(チャーター)の作成は必須です。プロジェクト憲章とは何か、なぜ必要か、その書き方を説明してます。このプロジェクト憲章の書き方をエクセルテンプレート上で具体的に分かり易く解説しています。
(動画時間:4:11)
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プロジェクト憲章(チャーター)とは?
こんにちは、リーンシグマ、ブラックベルトのマイク根上です。
今回はリーンシグマプロジェクトの定義段階で作成するプロジェクト憲章の書き方を詳しくお話ししたいと思います。
今度のプロジェクトは何でやるんですか?何をやるんですか?目的、ゴールは何ですか?いつまでにやるんですか?誰がやるんですか?これらを全て書き出したらプロジェクトが明確化しますよね。これらをたった一枚の紙に書けるのです。これをプロジェクト憲章と言います。
プロジェクト憲章(チャーター)をいつ使うか?
この紙一枚をプロジェクトの計画を立てる時、プロジェクトに行き詰まった時、終了前に最初の目的が全て達成したのかを確認する時等、至る所で振返ります。全ての資料の中で一番大切な資料と言っても過言ではありません。
これが不完全のままプロジェクトを進めると当初の目的を見失い、予算が掛かり過ぎたり、完成期日が延びたり、最悪プロジェクトが失敗に終わります。一週間で終わるプロジェクトなら要らないかもしれませんが、長期になれば、なるほど絶対書き出した方が良いです。
今回架空のプロジェクトを立ち上げました。今後このプロジェクトを使って各ツールの説明をしていきたいと思います。どんなプロジェクトでしょうか?このプロジェクト憲章を読めば分かってしまいます。
プロジェクト憲章テンプレートの書き方
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ちなみにこのプロジェクト憲章テンプレートは通常よりかなり簡略化してます。僕は非製造業務が対象ですので、小規模のプロジェクトであればこれで充分です。各項目の説明も書いてますので書き易いです。
先ず「プロジェクト名」ですが、皆んながよく使いますので、プロジェクトの内容を反映する分かり易いのが良いですね。
「背景と状況」欄ではなぜこのプロジェクトが必要となったのか。どのプロセスにどんな問題があり誰が困っているのかを書きます。
ちなみにエクセルの1つのセル内で改行したい時がありますね。その時はその場所にカーソルをもって来て、キーボードのアルトキーを押しながらエンターキーを押して下さい。セル内で改行します。
次が「プロジェクト内容」。このプロジェクトで何をするのか。会社の方針に対してどう沿っているのか。
次が「プロジェクト範囲」。とてもよくある話が後から内容、仕様の変更、ついで仕事の追加です。これらが予算オーバー、終了遅延の最大原因ですね。これを防ぐ為に、最初の時点で、プロジェクトの範囲内、範囲外を定義しちゃうのです。
次が「プロジェクト目標」です。目的目標は何か、最大の顧客は誰で、誰がこの成否を決めるのか、です。
次が「数値目標」です。前述の目標達成とはどの数値項目がどの数値になったら成功なのか。それをいつまでに完成させるのかを書き出していきましょう。
最後が「プロジェクトチーム」ですね。リーダーとメンバーはこのプロジェクトに関する会議には基本的に出席義務があります。主題専門家とはこのプロジェクトに関して知恵や知識を有する人で、サポーター的存在です。必要な時に会議出席の依頼をしましょう。
プロジェクト憲章を使用する効果
この作成後に権限のある人がこのプロジェクトの実施承認してプロジェクト開始です。
全くこのプロジェクトの事を知らない利害関係者にもこの紙一枚を渡せば説明がついちゃいますし、プロジェクトを公にする効果があります。この憲章の作成効果は多岐に渡りとても絶大です。
30分もあれば書けませんか?慣れればもっと早いです。ぜひプロジェクトは憲章作成から始める習慣をつけて下さい。
ちなみに今回ご紹介したプロジェクト憲章のテンプレートを下のリンクからダウンロード出来ます。
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