エクセルでQRコードをステッカーに印刷する方法

エクセルでQRコードをステッカーに印刷する方法をステップバイステップでお見せします。エクセルでQRコードを表示するやり方、使用するステッカー用紙の寸法情報の取得、そして各ステッカーにきれいに印刷をするコツを学べます。

エクセルでQRコードをステッカーに印刷する方法

(動画時間:9:23)

 

QRコードとバーコードの比較

 

こんにちは、リーンシグマ、ブラックベルトのマイク根上です。業務改善コンサルをしています。

 

今コンサルをしているプロジェクトでQRコードを初めて使って、すごく良かったんで今回ご紹介します。今までバーコードを僕の改善プロジェクトでよく使ってたんですが、最近次のサイトでエクセルでもQRコードを作れる事を知ったのです。

 

「Excel開発専門セルネッツ」さんのウェブサイトで、とても分かり易く書かれています。グーグルで「QRコード エクセル」で検索するとトップでそのページが出てきますし、ここにリンクも貼っておきます。⇒「Excel開発専門セルネッツさんのQRコードのページ」

 

もう一度上の動画のサムネイルを見て下さい。その左下の正方形がエクセルで作ったQRコードです。お持ちの携帯のカメラでそのQRコードを見ると、自動でスキャンされて、ポップアップをタップすると実はこのページに飛んできます。

 

最初に言いましたが僕は今までバーコードを使って改善活動をしてきましたが、これからはQRコード一択で行きます。ではQRコードはバーコードと比べて何が良いのでしょうか?

 

QRコードがバーコードより優れている点

 

QRコードでは縦横両方向でスキャンができる

 

まず、両方の見かけを比べます。左のバーコードだと、スキャナーをコードと直角にしたら読み込めません。必ず平行にする必要がありました。

 

しかしQRコードは正方形で縦横関係なくスキャンできます。これは実務ではスキャンの使い勝手がかなり良くなります。

 

QRコードの方がスキャンする精度が高い

 

このQRコードは先ほどと同じですが、画面越しでスキャンしてみて下さい。簡単にスキャンできますよね。

 

バーコードではパソコンの画面ではスキャンできない時もありましたが、QRコードではほぼ問題なくスキャンできました。もちろん印刷したらもっと精度が高くなります。

 

QRコードの方が扱える情報量がはるかに多い。

 

バーコードはスキャンする番号の桁が多くなればなるほどバーコードも横に長くなります。ですので、場所の問題や桁数に限界がありました。しかしQRコードはスキャンする番号の桁が増えても大きさは変わりません。

 

バーコードでは主に部品コードなど、そのコードだけを対象としましたが、QRコードですとそれ以外の情報もつけてQRコードを作り、後でスキャンするだけでその情報もオフラインで取得できます。

 

今後この機能は業務改善のイノベーションを起こす事になるでしょう。 この様に全ての面でバーコードよりQRコードの方が優れていますし、どんな新しい改善ができるのか今から楽しみです。

 

今回の僕のプロジェクトではQRコードをステッカーに印刷して工場内の必要な場所に張り付けて仕掛品の在庫管理に使いました。また、社員一人一人に違うQRコードカードを作って勤怠管理に使っている会社もあります。

 

エクセルでQRコードのセットアップの仕方

 

それでは今日の本題の前段階でエクセルでQRコードを使えるようにする設定の仕方をやりましょう。

 

まず、メニューバーで「開発」タブが必要です。もし、「開発」タブが非表示でしたら、「ファイル」、「オプション」、「リボンのユーザー設定」で「メインタブ」内で「開発」にチェックを入れて「OK」すると、「開発」タブが出てきます。

 

エクセル コントロールの選択まで

 

「開発」タブ内で、「挿入」をクリックし、「ActiveXコントロール」内の「コントロールの選択」をクリック(上図参照)すると次の小画面で「Microsoft BarCode Control」を選択し、各種バーコードを使えるようになります。もしお使いのPCにマイクロソフトアクセスが入っていなければそのコントロールは表示されません。

 

エクセル コントロールの選択画面

 

その時はネットで「アクセスランタイム」で検索して、マイクロソフトの公式サイトからそれを無料でダウンロードしてインストールすると出てきます。

 

エクセルのワークシート上でクリックするとバーコードのSampleアイコンが出てきます。その上で右クリックして「Microsoft BarCode Control オブジェクト」、「プロパティ」とクリックして、次の小画面で「スタイル」から「11 – QRコード」を選択するとすぐにQRコードに変わります。(下図参照)

 

Microsoft BarCode Control のプロパティ

 

今変わったQRコードSampleアイコン上の右クリック、「プロパティ」を選択して、次の画面でQRコードの色んな設定ができますが、僕が使うのは三つだけです。まずはHeightとWidth で、高さと横幅という意味ですが、同じ数字を入れればQRコードを正方形にできます。

 

QRコードコントロールのプロパティ

 

そして大切なのはこの「LinkedCell」です。そこにセル番号を入れてセル内の値を変えればそのQRコードも動的に変わってくれます。

 

エクセル上でQRコードステッカーの作り方

 

QRコードを印刷する場所と元データの場所を分ける

 

次にQRコード付のステッカーをエクセルで印刷する方法をお見せします。今回は単純にURLのQRコードとそのURLを横に表示するステッカーを作ります。ステッカーは一ページに10対3の30枚のステッカー用紙を使います。

 

その元データもそれに合わせて今回は簡単に3列に並べました。ステッカーの大きさや数、他に載せる情報は作る目的によって変えて下さい。それによってレイアウトももちろん変わってきます。

 

元データの左側をステッカーを印刷する場所にし、こっちには数式を入れてさっきの元データを参照します。

 

ステッカー用紙の寸法の詳細をMS Wordから持ってくる

 

エクセルでステッカー印刷をするのに一番難しいのが余白や幅を揃えて各ステッカーにちゃんと印刷することでしょう。今日はそれを簡単にやれる方法をお伝えします。

 

エクセルの既定ではステッカー印刷の機能はありません。しかし、Wordにはそれがあり、そっちから良い情報を持ってこれるのです。

 

Wordのメニューバーで「差し込み文章」、「差し込み印刷の開始」、「ラベル」とクリックしていき、「ラベル情報」でお使いのラベル用紙の「製造元」と「製品番号」を入れます。僕の場合はAvery と5660です。(下図参照)

 

MS Wordのラベルオプション

 

そして「サイズの詳細」をクリックすると僕らに必要な寸法の情報が得られるのです。それをスニッピングツールでコピーして、エクセルに持ってきます。⇒「スニッピングツールの使い方、毎日使える活用術【画面 キャプチャツール】」

 

ステッカー用紙の寸法情報

 

ステッカーの寸法に従って印刷用の場所のセルの大きさを調整する

 

この寸法情報を見ると単位はミリメートルですね。しかし、既定では行や列番号上で右クリックして「行の高さ」を見るとこの単位はピクセルです。

 

ところが、メニューバーで「表示」、「ページレイアウト」を選ぶと、幸いこっちではセンチメートルなので、ここで調整しましょう。

 

寸法情報内の画像も参考にして、僕の例ではラベルの高さは25.4ミリで、10行分まとめて変えます(シフトキーを押しながら10行目の行番号をクリックする)。列の幅は二列の合計がラベルの幅になる様にして、ラベルの間隔は「水平方向の間隔」から「ラベルの幅」を引いたものです。僕の例では3ミリで、C列を使います。

 

そしてこの3列を2回コピペします。もし数式の参照先がずれていたら調整します。

 

QRコードステッカーの作成

 

これをまとめて下9行分コピペするとステッカーぽくなります。

 

セルの参照はちゃんと反映してくれているのですが、残念ながらQRコード内のLinkedCellプロパティは固定のままなので、これに関しては一つ一つ手で変えるしかないですが、その後は楽になります。元データを変えればステッカーの文字とQRコードが自動で全て変わってくれるからです。

 

最後に用紙の余白の調整です。「ページレイアウト」、「余白」、「ユーザー設定の余白」から、次の小画面でやれます。ここの単位は幸いセンチメートルなので楽でしょう。

 

余白のページ設定画面

 

QRコードステッカー実物見本

 

これが今回作ったステッカーですが、お使いのプリンターによっては最後にプレビューを見ながら微調整が必要かもしれませんが、ちゃんと幅がそろって印刷されています。

 

今回はURLのQRコードを携帯でスキャンしただけですが、PowerAppsでアプリを作ってスキャンをして、そのまま業務システムの中で使う事もできます。

 

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