業務改善と標準化を同時に実現:MS 365業務システム開発

物と情報の流れ図の使い方:8つのムダ分析でムダの徹底排除【エクセルテンプレート】

    
分析段階で必須 価値無価値分析と7つのムダ+1分析でムダの徹底排除
\ この記事を共有 /
物と情報の流れ図の使い方:8つのムダ分析でムダの徹底排除【エクセルテンプ...

8つのムダ分析を物と情報の流れ図上で行うのが効果的です。この物と情報の流れ図のエクセルテンプレートではボタンを押すと8つのムダの仕方のガイドラインが出てきます。8つのムダ分析と合わせて価値無価値分析も同時に行って下さい。

(動画時間:3:57)

ダウンロード  ←これをクリックして「物と情報の流れ図テンプレート」をダウンロードできます。

<<バリューストリームマップ動画シリーズ>>

8つのムダ分析を物と情報の流れ図上で行う

こんにちは、リーンシグマ、ブラックベルトのマイク根上です。
業務改善コンサルをしています。

今日は業務改善、対象業務フローの問題点を洗い出せる
「価値無価値分析」と「8つのムダ分析」の演習をします。

リーンシグマではトヨタの7つのムダにもう一つ加えて8つのムダ分析になります。
⇒「8つのムダ:リーンシックスシグマ流7つのムダ(トヨタ生産方式)」

この両方の分析を定義段階で作成した物と情報の流れ図上で出来ます。
以前の記事でその流れ図の作成の仕方を説明しています。
⇒「バリューストリームマップの書き方【エクセルテンプレート】」

VSM 配置完成

上図が僕のケーススタディープロジェクトの現行業務フローです。
この物と情報の流れ図のテンプレートに
「価値無価値分析と8つのムダ分析」というリンクがあります(下図参照)。

それをクリックするとその二つの分析のガイドラインが出てきます。
これを参考に分析を進めましょう。

7つのムダ分析ガイド

8つのムダ分析と価値無価値分析の仕方

最初は「価値無価値分析」です。
対象業務フローの監督者を集めてこの流れ図の各ステップで
次の二つの質問をして下さい。

  • 「この作業にお客はお金を払いたいか?」
  • 「この作業からお客がほしいものが産まれているか?」

対象業務フローの中で、お客さんにとって
全く価値を生まない、無価値作業を見つけるのです。

次に「8つのムダ分析」ですが、
リーンシグマでは8つのムダをDOWNTIMEとして覚えています。
これについても以前の記事で詳しく説明しています。
⇒「8つのムダ:リーンシックスシグマ流7つのムダ(トヨタ生産方式)」

8つのムダを列挙すると、

  1. 不良を作るムダ、
  2. 作りすぎのムダ、
  3. 手待ちのムダ、
  4. 加工のムダ、
  5. 運搬のムダ、
  6. 在庫のムダ、
  7. 動作のムダと、
  8. 8つ目のムダは「従業員の創造性を使わないムダ」になります。

これらは皆無価値作業です。
流れ図内でこれらに該当する部分を全て見つけるのです。

改善ポイントアイコン

例えばこ配達の所で、誤配が多いとしましょう。
セルG21の「改善ポイントアイコン」をクリックします。
それに改善ポイントをタイプして、
そしてそれをドラッグして配達のフローに持って行きます。

もう一つ練習しましょう。
いつも配達員が納品書が作成されるのを長く待ってました。
さっきのアイコンをコピペして、名前を変えれば速いです。

8つのムダの8つ目のムダ「従業員の創造性を使わないムダ」

サービス業では8つ目のムダの
「従業員の創造性を使わないムダ」が特に重要です。
現場の人達はすでに解決策を持っていることが本当に多いです。

また従業員だけでなく、
物や情報なども使わずにムダにしているものはありませんか?
それらもここで書き出します。

例えばここではせっかくお客さんから返品理由を聞いているのに
それが全く生かされていないことが分かりました。

7つのムダ分析完成図

最終的に上図の様にこんなに改善ポイントが出てきました。
理想としては全ての改善ポイントを解決した新業務フローを設計したいですが、
それはプロジェクトの失敗の元です。

この時に一度、プロジェクト憲章を見て、
目的目標を振り返って下さい。
すると、このプロジェクトで何が一番の問題なのかが見えてきます。

僕らのケーススタディーでは、
「返品理由データを日常的に活用することが必須」と言う結論になりました。

今日は「価値無価値分析」と「8つのムダ分析」の演習をしました。

<<バリューストリームマップ動画シリーズ>>