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特性要因図の書き方となぜなぜ分析の仕方【エクセルテンプレート】

    
特性要因図となぜなぜ分析
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特性要因図の書き方となぜなぜ分析の仕方【エクセルテンプレート】

特性要因図上でなぜなぜ分析をやるのが、課題の原因を見つけ解決を目指す最強のツールです。なぜなぜ分析の会議のやり方から特性要因図の書き方までをフォーマット化し4ステップで分かり易く、エクセルテンプレート上で説明しています。

(動画時間:4:46)

ダウンロード  ←これをクリックして「特性要因図」のテンプレートをダウンロードできます。

特性要因図テンプレートを使ったなぜなぜ分析の仕方

こんにちは、リーンシグマ、ブラックベルトのマイク根上です。
業務改善コンサルをしています。

リーンシグマの改善プロジェクトでは
その場しのぎでは無い、
根本解決を常に目指します。

その為に根本原因を見つけるのは必須です。
その為のツールが「特性要因図」と
「なぜなぜ分析」なのです。

特性要因図例

特性要因図はその形状から
魚の骨図やフィッシュボーン分析
とも呼ばれます。
すごく効果的な手法ですが、
問題は一から作るには
手間も時間も掛かってしまいます。

そこで今回この特性要因図の

テンプレートを作りました。
次のリンクをクリックすると、
テンプレートをダウンロード出来ます。
⇒「特性要因図」のテンプレートをダウンロード

この特性要因図となぜなぜ分析の仕方を
このエクセルテンプレート上で演習をします。

通常は対象業務フロー監督者を集めて
ブレインストーミングをします。
または自分だけで問題解決の為に使ってもいいです。
⇒「ブレインストーミングの進め方とまとめ方【エクセルテンプレート】」

次がその4ステップの手順です:

  1. 問題声明文を記入する。
  2. 問題の大分類となる大骨を記入する。
  3. 各大骨要因を分解、具体化して中骨、小骨を追加していく。
  4. 問題声明文の根本原因になる要因に印を付けて、根本原因を確定する。

1)問題声明文を記入する。

プロジェクトを進める上で
キーとなる問題声明文を
魚の骨の頭の部分に入れます。

僕のケーススタディープロジェクトでは
パレート図の結果によると
返品理由のトップが「顧客の都合」でした。
この原因を解明する必要があります。

そこで問題声明文は
「なぜ顧客の都合で返品が起こるのか?」
となります。それを黄色の四角内に入れます。

30-%e7%89%b9%e6%80%a7%e8%a6%81%e5%9b%a0%e5%9b%b3%e5%ae%8c%e6%88%90%e5%9b%b3

2)問題の大分類となる大骨を記入する。

次に大分類となる大骨を
記入していきます。
製造業の場合は4Mという
骨組があります。

  • 「人(作業者):Man」、
  • 「材料:Material」、
  • 「製造設備:Machine」、
  • 「製造方法:Method」です。

しかし、サービス業務の場合は
それらは参考にしかなりません。

実際的には
「まずは大分類となる要因を上げていきましょう。」
と提案することから始まります。
自由に意見を出し合い、
最終的に4つから多くても6つに絞り、
それらを青い四角に記入していきます。

3)各大骨要因を分解、具体化して中骨、小骨を追加していく。

3段階目が各大骨要因を分解、
具体化して中骨、
小骨を追加していきます。
ここで「なぜなぜ分析」の登場です。

例えばここの大骨要因は
「受注時にミスが出た」です。そこで
「なぜ受注時にミスが出たのか?」
と聞いていき、
「注文が不明瞭だった」とか
「不必要な商品が注文された」とか色々出てきます。

そして出てきた各意見に対して
「なぜそれが発生したのか?」
を聞いていくのです。
「なぜ注文が不明瞭だったのか?」
「なぜ不必要な注文がされたのか?」

これを「最低5回は繰り返しなさい」
というガイドラインがあります。

図に記入する時に最初は因果関係を
うまく繋げる事にこだわらなくて良いです。
より多くの意見が出た方が良いからです。

意見が出尽くした所で中骨が結果で、
小骨が原因となるように各意見を

因果関係で繋げて行きます。

また、もっと小さい要因が出てくる時もあります。
それらを四角の箱に入れていきます。

エクセルティップ

  • シフトキーを押しながら複数の箱をクリックすると
    その後一緒に移動できます。
  • コントロールキーを押しながら箱をドラッグして放すと
    コピーが簡単にできます。
  • 矢印だけ選択し、先端をドラッグして
    長さや、角度を変えられます。

4)問題声明文の根本原因になる要因に印を付けて、根本原因を確定する。

会議で問題声明文の
より根本原因になる要因に印を
付けていきます。

ここに「根本原因要因カード」があります。
これをコピペして印を付けていきましょう。
これを全てやったのが下図です。

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この分析の結果、根本原因は
「最新のカタログを顧客や営業員が
 うまく使ってこなかった」
ということです。

ですので解決策は「顧客も営業員も
最新のカタログを有効活用する」
という事になりました。

今日は特性要因図作成と
なぜなぜ分析の演習をしました。

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