トヨタ7つのムダ+3、農業でのムダの徹底排除【「リーン農場」本レビュー】

農業でのトヨタの7つのムダ分析の実践を紹介してます。7つのムダ分析と同時にプロセス内の全ての活動を「付加価値活動」、「タイプ1のムダ」そして「タイプ2のムダ」の3つに分類し、どこでムダを削減出来るかを調べられます。

 

トヨタ7つのムダ+3、農業でのムダの徹底排除【「リーン農場」本レビュー】

(動画時間:5:48)

 

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農場での業務フロー分析(物と情報の流れ図)

 

こんにちは、リーンシグマ、ブラックベルトのマイク根上です。

 

前回に引き続き、「リーン農場」の本から学びましょう。

 

<<「リーン農場」by Ben Hartmanの詳細情報>>

 

今日のテーマは「農業でのムダの徹底排除」です。トヨタの7つのムダについての動画を随分前に作りました。今回はその応用編になりますので、下のリンクをクリックしてそちらを先ず見て下さい。

 

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農業も繰り返し行うプロセスです。この本でも物と情報の流れ図を使って現状のプロセスを「見える化」したと書いています。この本を基に僕も物と情報の流れ図を描いてみました。

 

農場での物と情報の流れ図

 

簡単に言うと、彼らのプロセスは: 最初に生産計画を立てて、それに基づいて種を購入し、畑を準備して、種を植えて、除草、水やり、害虫の除去をし、育ったら収穫をし、洗浄をし、冷蔵保存、袋詰めをし、配達、陳列、販売/集金そして銀行に入金、となります

 

この流れ図を作って、メンバーとどこにムダがあるかを話し合うのです。この様に紙面に描いてみると、メモ書きも出来ますし、メンバーとのブレーンストーミングがし易くなります。

 

プロセス内のムダ活動の分類

 

この本では7つのムダの話の前にプロセス内の全ての活動は必ず次の3つのどれかに分類出来ると説明しています。

 

プロセス内のムダ活動の分類

 

一つ目は付加価値活動で 顧客にとっての価値を加えている活動です。二つ目がタイプ1のムダで付加価値は産んでいないが必要な活動です。三つ目がタイプ2のムダで全く必要の無い活動です。7つのムダはどれもタイプ2のムダですね。

 

改善作業ではこのタイプ2のムダを排除するだけではなく、タイプ1のムダを最低限に抑えて、既存の付加価値活動を更に効率的に行う事で全体の価値を最大化するのを目指すのです。だからリーン方式やリーンシグマでは少ない労力でより多くの生産量や価値を産む事が出来るのです。またその為の方法論とツールが揃っています。

 

ムダの削減活動

 

通常はタイプ2のムダをなくす事に集中しますがその前に自分のプロセスのどこで商品やサービスに価値を加えているかを把握することは重要です。この分析を先ほどの物と情報の流れ図上でやってみましょう。

 

生産計画を立てる事自体は顧客への価値を産みません。でも必要ですのでタイプ1のムダです。しかし販売予測を誤ると多くのムダが出る可能性があります。次の種の購入ですが、種自体には価値がありますが、購入する行為は価値を加えません。ですのでタイプ1のムダです。畑の準備もタイプ1のムダです。種を植える事は付加価値を加えてます。これを全てのステップでやっていくとこうなります。

 

農場でのムダ活動分析

 

種植えと収穫時、そして収穫後の活動が付加価値活動であり、重要であることが分かります。タイプ2のムダはすぐにでもなくさないといけないし、タイプ1のムダは最初は改善の余地が大きいですが改善が進めばあまり時間を費やさなくてもよくなります。

 

反対に自分の商品やサービスの価値を高める活動により時間を掛けたいものです。著者が言うには、彼の農場ではまさにここに示されている付加価値活動により多くの時間を費やしているという事です。ということは彼らは付加価値を加え続けているわけですね。素晴らしい。

 

トヨタの7つのムダ+3

 

それではどうやってタイプ2のムダを削除してタイプ1のムダを最小限に出来るのでしょうか?ここでトヨタの7つのムダを使うのです。その7つのムダとは「不良を作るムダ」「作りすぎのムダ」「手待ちのムダ」「加工のムダ」「運搬のムダ」「在庫のムダ」「動作のムダ」です。

 

これらは全ての会社に当てはまります。前回の動画でこの農場での5S活動をやりました。そこで手待ちのムダ、移動のムダ、動作のムダをかなり無くす事が出来たのが分かります。

 

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またリーンシグマではもう一つ「従業員の創造性を使わないムダ」があります。多くの解決策は現場の人がすでに持っていることが多々あります。その人が良い考えをただ持っている事もあるし、その人だけがそれを実行していることもあります。

 

リーンシグマではそういう状態をムダと捉え、その人達を重要視しそれを共有してもらいベストプラクティスを作って会社全体で実行するのです。

 

その他にこの本ではムラとムリもムダの中に入れています。本家のトヨタではムラ、ムリ、ムダを別の扱いにし、またその順番が大事だと言っています。どれも無くさなければいけないですが、ムラが根本原因だと言っています。

 

生産量や方法にムラがあるから、後でどこかでムリが出てきて、それが原因でムダが発生すると考えています。ですからトヨタには平準化やタクトタイムなどムラを無くすための方法論が沢山あります。

 

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